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CTOS (Cancer Tissue-Originated Spheroid)

更新日  2013年06月04日


 原発形質を忠実に保持したヒトがん細胞新規独自培養法(CTOS法)は、大阪府成人病センター生化学部の井上正宏先生により開発された、がん細胞の新しい培養法です。がん腫瘍から、細胞間の接着(cell-cell contact)を維持した状態で球状(Spheriod)の培養細胞(CTOS)を得ることができます。直径100マイクロメーターのCTOSには、100個程度の細胞が含まれます。






 CTOSは、原発巣がもつ多くの形質を保持しています。培養細胞(CTOS)上およびマウスで再形成させた腫瘍も、原発巣と非常に近似した組織像を示します。
 CTOSは生検のような微量採取片からでも培養、増幅が可能であり、抗がん剤等のin vitro薬剤感受性試験(スクリーニング)へ応用可能です。ヌードマウス皮下に移植すると原発巣と非常に近似した腫瘍を再形成することを用いて、in vivo薬剤感受性試験(スクリーニング)へ応用することも可能です。また、広範な癌種において培養が可能であり、新たな癌発症のメカニズム、治療法の開発に貢献します。

参考文献

この成果は、米国科学アカデミー紀要にて発表されています。

Kondo J, Endo H, Okuyama H, Ishikawa O, Iishi H, Tsujii M, Ohue M, Inoue M. Retaining cell-cell contact enables preparation and culture of spheroids composed of pure primary cancer cells from colorectal cancer. Proc Natl Acad Sci USA, 2011;108(15):6235-40.